第87回全国高等学校野球選手権千葉大会四回戦・紅陵-千葉日大一

2005年も、残すところ数日。今日からは、私の思い出に残る試合を紹介したいと思います。
まず最初は、夏の予選四回戦・対日大一戦です。


7月18日(月)習志野市営秋津球場の第三試合です。ちなみにこの日は、第一に木更津総合我孫子・第二に千葉商大付-市立柏と出場六校中、実に五校が甲子園経験校で、更には三回戦で大前君がレフトにホームランを放ち、大前君見たさを含め、秋津が出来て以来最高の人出となりました(翌日の新聞にも、秋津の入場数更新と出てました)私は、朝に私用があり昼前に着いたのですが...入場制限こそしてませんが、外野を開放し人が溢れに溢れてました。何と言いますか、蟻も入り込む余地無い...そんな感じで、私は強引に第二試合から入場しましたが、スタンドに入れず、喫煙コーナーでずっとタバコを吸って時間を潰してました(一箱吸った) そして第三試合。当たり前ですが、見ない訳には行かず、席を取ってくれてある仲間の元へ...行けません。しょうがないので、座席脇の階段に無理矢理座り観戦です。

日一001 300 000  4
紅陵002 010 101  5

日大一は、全国的には無名に近いかもしれませんが、千葉では随時16強には絡む力を持っており、昭和53年にはエース長富(ソフトバンク二軍投手コーチ)等でベスト4に進出している強豪です。今大会も、紅陵戦の前まで50点近くの得点を上げており、また投手の中島君・捕手の押見君はプロも注目のバッテリーです。紅陵の先発は、淳基君。立ち上がり抜群で、2回を終って5三振。切れ味鋭い淳基君の左腕が戻ってきた、そう思わせる内容でした。3回も簡単にツーアウトを奪ったのですが...下位で一段楽したのか?ここから、連打と四死球で1点を奪われます。が、紅陵も田中君・小坂部君の四死球を足掛かりに、大前君の痛烈なセンター前で逆転。これで淳基君が立ち直ると思ったのですが...4回にも連打やワイルドであっさり逆転され、途中からエース露崎君にスイッチ。後半5イニングを露崎君に託します。そして5回裏ツーアウトランナー無から、雄大君のスリーベース、淳基君気迫の内野安打(あのヘッドスライディングは猛烈に感動した)これで1点差!!行ける、そういう雰囲気になりました。6回はお互いに無得点、迎えた7回表、ツーアウト1,2塁から日一の田中君の打球はセンター前に。ランナーも凄く良いスタートを切っていました。ヤバイ!!そう思った瞬間、センターの中田君のレーザービーム!!!!!!!!!
ワンバンドながら、矢のような送球が松丸君のミットに吸い込み、タッチアウト!!私、キャラの割には?意外と冷静に試合を見ていますが、この時ばかりは大声で中田君を称えました(笑)そして、その裏。ピンチの後にはチャンス有り、この言葉の如く、ヒットで出た小坂部君を松丸君が送り、ここで大前君!!やはり、絵になる男闘呼はこういう場面が最高に似合います。しかし、打ち上げた打球はセンターへ......球場内の誰もがセンターフライと思った瞬間......これが神風なのか?高々と上がった打球は降りてきません。二塁の小坂部君はスタート!!そうなんです?これぞ平成の通天閣打法?センターが打球を見失い、気がつくとボールはライトよりにポトリ...同点スリーベースです。8回裏の紅陵は、簡単にツーアウトになり、バッター田中君。魂のスイングは右中間を深々と破ります。しかし、秋津は狭い。誰もが、三塁で止まると思った瞬間(次は一番の小坂部君ですし)田中君は、止まるどころかグングンと加速しホームへ、結果は楽々アウト。これで流れは日一へと思いましたが...田中君の絶対に一点を奪う!!この気迫が勝利の女神を見方につけて、9回裏の攻撃です。小坂部君がニ失で出塁、松丸君が送り、ここでも千両役者・大前君の登場。日一ナインはマウンドへ集まり、大前君はナント敬遠!!千葉屈指の好打者雄大君と勝負です。雄大君は、03年の秋関の甲府一戦の同点打・同じ秋関の作新学院戦では逆転サヨナラ打、04年のセンバツ福岡工大城東戦でのホームラン等、ここ一番の勝負強さは紅陵歴代でもトップクラスです。タラレバになりますが、私はこの瞬間「勝った!!」と思いました。雄大君、初球を見事に狙い打ち、レフト線にサヨナラツーベース......感想でもなんでもなく、単なる試合結果になりましたが、私が今年一番思い出に残る試合となりました。余談ですが、この試合。仲間がホームビデオで撮影してくれてて、今でも一番見る試合です。長々失礼しました。